司法書士の関根陽介でございます。
私は、最近では原野商法被害者の救済活動として、原野・山林の引取をもっぱらメイン業務としておこなっておりますが、お客様のお声で
「この土地、相続したけどどこにあるのかよくわからないんですよね・・・」
「どうやって調べたらいいのか分からない。」
と、原野の所在特定方法が知りたいとおっしゃるお客様が非常に多いです。
そこで、今回は私たち司法書士がどのように土地の所在を特定しているのか、お伝えさせていただこうと存じます。
いくつかの所在特定方法
所在の特定についてはいくつか方法があります。
私が主に使用する方法は公図マッピングという方法を使っています。
・公図マッピング
公図マッピングは下記のサイトによって行うことができます。
https://najotest3.azurewebsites.net/
まずは、「登記情報提供サービス」にて、土地の地図を取得する必要があります。(登録方法などは説明を省きます。)
地図上に「座標番号または記号」という項目に数字(北海道は大体11~13)の記載があれば、座標を基に瞬時におおよその所在を特定してくれます。
まずは、ファイルを選択で、特定したい土地の地図を読み込みます。
その後、座標系の選択で、「座標番号または記号」の数字をそのまま入力します。
次にデータを準備⇒地図上に表示をクリックすると・・・
下記のように所在を特定してくれます。

(画像がボヤボヤで申し訳ないです。)
この方法を使えば、Googleマップ上に地図を重ねてくれるので、非常に分かりやすいのでおすすめです。
他の方法として、下記の方法もあります。
・マップル法務局地図ビューアー
https://labs.mapple.com/mapplexml.html#16/34.693122/135.194165
マップルが提供している、地図を重ねたマップを見て特定する、という方法もあります。
ただ、宅地はまだしも、原野についてはうまく検索が働かないことが殆どです。
原野の地図を取得してみて、地番と近い番号の土地が出るまで地道に探す必要があるため、公図マッピングを優先して行った方が時間の節約になります。
・ブルーマップを見る
登記情報提供サービスにログインして、「不動産請求」の項目から、「地番検索サービス」を利用することで、ブルーマップを閲覧することができます。
こちらも、原野の所在を入力してみて、地番と近い番号のものを探します。
原野の地図を見て、ブルーマップ上に載っている番号を基に、所在がどのあたりにあるのか調べることができますが、こちらも近い地番の番号からある程度の所在特定しかできないため、公図マッピングを行うことがおすすめです。
ぜひとも公図マッピングを試してみてくださいね。
まとめ
弊所では、原野商法被害にあわれたお客様の土地問題に積極的に取り組んでおります。
不動産引取サービスも取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
以上、宜しくお願い申し上げます。